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2017年8月3日木曜日

Summer plans!




GICスタッフのYumaです。
夏バテ中です。

昨日はジェネシス・カフェの日でした。
今回は"Returnees"(2回目以降の参加者)の割合が
なんと100%でした!

みなさんにジェネシス・カフェを
気に入っていただいているみたいでとてもうれしいです。

8月第3週はお盆のため、
ジェネシス・カフェを開催しません。

次回は9月6日ですので、
お間違いのないようにお気をつけください。



さて、みなさんはこのお盆になにをされますか?

帰省、海外・国内旅行、家でリラックス、
それとも英語の勉強をして過ごされますか?

せっかくのまとまった休み、
自分のしたいことがしたいですよね。

僕はアメリカ式の会社で働いていますが、
もちろんお盆は休みです。

今年は六甲山に友達と"Retreat"に行く予定です。
"Retreat"とは、「静養を目的にした旅行のこと」です。
観光を目的にした"travel"とは少し意味がちがいます。

I'm going on a retreat to Mt. Rokko for this Obon.
(今年のお盆は六甲山にリトリートに行きます。)

すると英語圏の人は「あぁ、リラックスしにいくんだな」
「このストレス社会から抜け出して休養するんだな」
というふうに考えます。(たぶん)


ゆっくりと休むことによって余裕ができると
将来の人生とか、この先どうすればいいかなど
じっくり考える時間ができますよね。


日本語にこういった「リトリート」という
言葉がないのは不思議ですよね。


日本の人はまず「休養」「静養」といった概念が少ない気がします。

それはあくまでも流れの早い社会についていけなくなったときとか、
心が病んでしまったときに取るものだという感じがします。

数日の休みがあれば「楽しむために」友達と旅行したり、
「いい思い出をつくるために」家族と旅行することが一般的なのかもしれません。

長期旅行でも計画を細かく立てて
できるかぎり多くの観光地を回ろうとする傾向がある気がします。


一方で多くの西洋の習慣ではまとまった休みを取って
仕事から長い期間離れることを必要なことだと考えます。

それを可能にしているのが長いあいだ仕事に抜けが出るのを
会社全体で支える文化だと思います。

長い休養の期間を取り、
自分が本当になにをしたいのか?
家族のためにどんな未来を選ぶべきか?
そういった自律的な判断を冷静に下せる環境をつくる。

こういった習慣や文化が幸福な人生を生み出すのかもしれません。


みなさんも積極的に“リトリート”してみませんか?^^



【告知】9/6にスイスホテル南海大阪で
英会話カフェ「ジェネシス・カフェ」を開催します。
詳しくはこちらから▼▼▼


Instagramでも英語のためになる?投稿をしています。
ぜひぜひフォローしてください。
@genesisinternationalcollege




2017年7月24日月曜日

インスタ、はじめました。






















こんにちは、GICスタッフのYumaです。
いまさらかもしれませんが、インスタグラムをはじめました。

とくにこれまでと変わった投稿をする予定ではありませんが、
ときには英語ネタでなにかしらの投稿をするかもしれません。


もしインスタグラムのアカウントをお持ちでしたら、
ぜひぜひフォローしてください。
@genesisinternationalcollege


ちなみに「インスタグラム」の英語の発音の仕方は、
日本語では「----‾-_」ですが、
英語では「‾_-」です。
わかりにくいですね、ごめんなさい。


もうちょっとわかりやすい説明を試みようと思います。
日本語「インスタ・グ・ラ・ム」の音節で区切ると、
「インスタ」のところまでが「----」で、
「グ」のところで「‾」上にちょっと上がります。
そして「ラ」のところでまた「-」に戻って、
最後の「ム」で「_」に下がります。


次は英語です。
英語はそもそも日本語のようにはっきりした母音がないので、
音節を区切ると「In/sta/gram」という感じで三つに分かれます。
これをさっきの傍線での説明に当てはめると
「In」のところで「‾」上にあがって、
「sta」のところで「_」下にさがります。
そして最後に「gram」のところを中間音「-」で発音します。


おわかりいただけましたか?


実際に動画で発音の音を確認してみましょう。





どうでしたか?英語で「Instagram」を発音できるようになりましたか?


Instagramのような全世界で広く使われているソーシャル・メディアは、
外国人の友達とつながる素晴らしいツールでもあります。

外国人と友達になったら気軽に
"Do you have Instagram?"と聞いてみましょう。
気軽にフォローし合ってくれる人は多いはず。


ソーシャル・メディアのおかげで海外との距離がぐんと縮まった近年。
その恩恵を自分のものにしてどんどん英語学習の機会に利用するか
いつまでも先の未来への投資を後回しにして時代の波に乗り遅れてしまうかは、
あなた次第です!



▼▼▼▼▼告知▼▼▼▼▼
英会話カフェ「Genesis Cafe」が来週水曜日8月2日に
スイスホテル南海大阪で開催されます!
Instagramの発音がネイティブに通じるか試しに来てください!

〔日時〕8月2日(水)
〔場所〕スイスホテル南海大阪(地下鉄・近鉄・南海なんば駅すぐ)
〔費用〕1,500円(無料ドリンク一杯付き)
〔定員〕一般テーブル12名、ビギナーズ・テーブル5名
〔申し込み〕https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf30tEXXUCU8dpvm_FmeeJ5Wkmeowpzuhp1JqGzM_LpX54w9w/viewform



2017年7月18日火曜日

ビギナーズ・テーブルができました!




みなさん、こんにちは。GICスタッフのYumaです。
すっかり更新をおそろかにしてしまって、気づけばもう夏ですね。


さてさて、Genesis International Collegeは毎月2回、
大阪難波にあるスイスホテルで英会話カフェGenesis Cafeを開催しています。

これまではレベル分けを一切せず、
みなさんが平等に話す機会がもてるようにしてきましたが、
いくつかの声があったため、次回から
「ビギナーズ・テーブル」を用意することが決定しました!


「ビギナーズ・テーブル」とは?

「ビギナーズ・テーブル」とは簡単に説明すると、
まだ英語に慣れ親しんでいない人のためのテーブルで、
一般テーブルとは異なるスタイルで英会話を進めていきます。

このテーブルではある簡単な質問をファシリテーターがして、
与えられる模範解答に沿って答えて会話をします。
もちろん、模範解答に沿って会話をしていただかなくても結構です。

たとえば…
(Question) Where is the best place you have been to? And why?
(How to Answer) The best place I've been to is _________ because _________.


このように、ある質問に対して「How to Answer」を用意し、
空文に自分に合った単語を入れて答えます。

もちろん機械的に答えるだけでなく、
「How to Answer」がどのような意味で、
どういった仕組みになっているかの説明もあります。

もしネイティブの英語の説明がわからなくても大丈夫です。
ネイティブとはべつに日本人ヘルパーがいてますので、
どうにか伝えたいニュアンスにアドバイスをすることもできます。


またGenesis Cafe後半にはFree Talkがあり、
一般テーブルの人たちと混じって自由に会話を楽しんでいただけます。

少しレベルが高いと感じる人もいるかもしれませんが、
実践的な経験を積むことで自分が目指すべきレベルを知ることができます。


Genesis Cafeに参加する意義

Genesis Cafeには英語を学んでいるたくさんの人たちが参加しています。
Genesis Cafeが終わったとにほかの英語学習者の方と交流する時間もあります。

そこでネイティブに英語の質問をすることもできますし、
ほかの英語学習者の方たちと話しているうちに
自分に合った英語の学習方法をみつけるきっかけになるかもしれません。

英語はテキスト・ブックだけで学べるものではありません。
言語は暗記だけでなく、実際に英語の感覚にふれてからだで覚えるものでもあります。


Genesis Cafeには大手の英会話学校やカジュアルな英会話カフェにはない、
本気で英語を学びたい人たちのための環境があります。
これを活かせるかどうかはみなさん次第です。

一度ぜひGenesis Cafeに参加してみてください。


みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。


▼▼▼▼▼次回Genesis Cafe案内▼▼▼▼▼
〔日時〕7月19日(水)
〔場所〕スイスホテル南海大阪(地下鉄・近鉄・南海なんば駅すぐ)
〔費用〕1,500円(無料ドリンク一杯付き)
〔定員〕一般テーブル9名、ビギナーズ・テーブル5名
〔申し込み〕こちらのページから





2017年4月5日水曜日

新しい季節がやってきました


こんにちは。GICスタッフのYumaです。
新しい季節がやってきましたね。
オフィスの向かいの公園にもぼちぼち桜が咲いてきました。

寒い冬が明けたかと思うとまだ風が冷たかったり、
なかなか春の陽気がやってこない日々ですが、
朝と昼間では温度差が激しいこの季節の変わり目、
みなさんどうか風邪などを引かないようにお気をつけください。


新しい季節がはじまるということで、
みなさんはなにか新しいことをはじめようと考えられたことはありますか?

暖かくなってきたし運動しやすくなってきたからジムに通おうとか、
今年こそは資格試験に合格しよう!と計画していますか?
目標をもって暮らすことは人生を有意義に生きるとても大切ですよね^^

僕の今年の目標は「1日1回英語にふれる」ことです。
当然職場ではボス(上司)がアメリカ人なので英語にはふれるのですが、
それとは別に、家で英語を上達させるために英語にふれようと考えています。

みなさんはどんなふうに英語を勉強されていますか?

僕は自分に合った勉強方法として
「Dictation(書き取り)」と「Imitation(真似)」を重要視しています。

最近取り扱ったビデオはこれです。

Steve JobsがStanford Universityで2005年に卒業生に向けて読み上げた祝辞です。
原稿をはっきり丁寧に読み上げてくれているので、Dictationに向いています。

Dictationの方法はいたってシンプルで、彼が一文読み上げたら動画を止めて、
紙に彼が言ったことを(わからなくてもとにかく)書き出す。

最後まで書き写したら自動字幕で答え合わせ。
あるいはネイティヴの友人がいればその人にお願いするほうが正確です。

こういった実際に使われている英語を書き取るのは、
教科書に書かれてある英語を暗記するよりは「活き活き」としてて
実際の会話で使いやすいです。

教科書の単語や文法はネイティヴが使わないものが結構あります^^;


Dictationの利点はまず「耳がネイティヴの発音に慣れる」ことです。
どれだけ英語を勉強しても聞いたことがなければ話せません。
ある程度語彙力や文法力のある人であればDictationは非常に不可欠な練習方法です。

そしてDictationと同時にしたいのがImitation!
どれだけ耳がネイティヴの発音に慣れても
口から出す練習をしなければ英語は話せるようになりません。

日本では英語をたくさん話す環境はとても限られています。
1週間に40分程度の英会話だけで英語が話せるほど人間の脳はうまくできていません。
1週間40分よりも1日10分のほうが断然身につきやすいです。

その1日10分を「英語を真似る」ために使うことで、
口が英語を話す「かたち」を覚えるようになります。

「いまは仕事が忙しくて英語の勉強はできない…」という人も、
1日たった10分で日々の進捗は微々たるものですが、
1年後には少なくともいまよりは英語を聞いたり話せたりできるようになります。

1年後にまとまった時間を取れるようになって、
集中して英語が勉強できるようになる頃には
耳と口が英語に慣れていることは大きなアドバンテージになります。

「耳と口を英語に慣れさせるために発音をもっと追求したい!」
という人のためにはRachel's Englishがオススメです。
You Tubeの動画を使って無料でここまで教えてくれるところはほかにありません。


英語を話せるようになるためには
英語を話している人の真似をするのが一番の近道です。
それも話し方だけじゃなくて、身振りや手振りも。
ときには大胆さや自信も真似することで、
「英語を話す」ということが「日本語を話す」ことと
根本的に異なることを知ることができます。



告知

GICは毎月二回スイスホテル南海大阪で
Genesis Cafeという英会話カフェを開催しています!
ネイティヴと友達になることができるチャンスがありますので、
ぜひ英語に興味がある方は参加してください^^
Facebookページで情報更新をしています。



2017年4月3日月曜日

Global Professional Seminarが終わりました

こんにちは。GICスタッフのYumaです。
先日北浜で開催されたGlobal Professional Seminarが終了しました。
合計9名の方が参加してくださいました!

このセミナーでは国際的な環境で働かれているゲスト・スピーカーをお招きして、
日本とアメリカの働き方の主な違いについて聴講したり、
それぞれの良い点・悪い点について理解を深めたりすることができました。


セミナーの後半にはネイティブ・スピーカーからの
仕事に対する考え方やコミュニケーションの取り方の違いについて学び、
異文化を理解するために必要な姿勢を学びました。

そのあと実際にネイティブ・スピーカーが相手になって、
意見の主張の仕方や問題解決の方法について英語で取り組みました。

また交流会ではおいしいお弁当を食べながら
さまざまな業種の人たちとお話をしました。


参加された方たちにとって、
日本にいてはなかなか知ることのできない
国際的な環境の現実を知れるいい機会になったと思います。


今回参加できなかった方は
ぜひ次回ご参加ください!



2017年3月22日水曜日

いよいよ明日!Global Professional Seminar




















こんにちは。GICスタッフのYumaです。
Global Professional Seminarがいよいよ明日開催されます!


Global Professional Seminar(GPS)とは?

夕食を食べながらさまざまな業界で働いている人と交流したり、国際的な職場環境で経験のあるゲスト・スピーカーから体験談を聞くことができます(各日別々のゲスト・スピーカーです。詳細はGPSページにて)。
将来英語で仕事をしたい!どこのビジネスで英語を活かせるだろう?将来の英語でのキャリア形成を真剣に考えたい。そんな人にとってGPSはとても有益な時間になることでしょう。
また完全英語漬けの環境でビジネスで必要なスキルについて学ぶミニ講座もあるので、これから英語の勉強を考えられている方にはちょうどいい腕試しの機会にもなります。
この機会にぜひ英語でのキャリア形成について考えてみてください!




Genesis Collegeはこれまで年に二回、集中講座を開催してきました。
今回は北浜という大阪のビジネスの中心地のひとつで、
ビジネスに関連した講座を開きます!


「英語を勉強したい!」とは思うけれど、
なにをどうしたらいいのかわからないと思ったことはありませんか?

「英語を勉強したい!」とは思うけれど、
それが将来自分の仕事に活かせるのかわからないと思ったことはありませんか?

私たちはこれまでたくさんの
英語を学びたい熱意にあふれた人たちを見てきました。

ですが残念ながら、
具体的な目標を持って英語を学んでいる人は多くないように思います。


憧れで英語を勉強をはじめてもモチベーションはつづきません。
将来英語が必要だと聞いていても実感できなければその必要性を理解できません。

GPSではネイティヴ・スピーカーとの交流はもちろん、
あなたとは異なる業界で働いている人たちとの交流もあるので、
どういった業界で英語が必要とされているか、
これからどの業界で英語が必要となっていくか、
私たちの先にある未来を思い浮かべることができます。


たくさんの人たちの交流を通して、
グローバルな視野を持つことができなければ、
どれほど英語を勉強してもそれは知識以上のものにはなりません。

英語を通して交流すること・その重要性がどういったものか、
GPSで体験しに来てください!


当日は若干名ですが当日受付を行なう予定です。
もし予定がわからない方はご連絡いただければ、
柔軟に対応させていただきます。


みなさまのご参加、お待ちしています!



Global Professional Seminar
詳細ページへ




2017年1月6日金曜日

英語学習で大切なこと その②



















こんにちは。GICスタッフのYumaです。


前回のブログで、英語学習で大切なことに
「人間性」「コミュニケーション力」「生きた英語力」
といったものを挙げました。

今回はこの三つをもう少し深く掘り下げてみようと思います。


前回、英語学習を実際にはじめる前に「自分の英語学習がまちがっていないかつねに確かめること」「正しい目標を設定しつづけること」が大切であることについて書きました。英語学習は言うなれば「短距離走(スプリンター)」ではなく「長距離走(マラソン)」です。自分なりの目標を設定して、そこへと忍耐強く走りつづけることはとても大事なことです。

また、英語学習の基本を知ることは、「いままで自分の考えていたことがまちがっていた」ということに気づく重要な問いかけにもなります。僕がこのように書くのは前回にもお伝えしたとおり、多くの日本人の英語学習者が「受け身」の勉強を中心にして英語を認識しているように思えるからです。必ずしもそれがまちがいだとは思いませんが、今日のブログでは総合的な英語力の養うことの大切さについてふれてみたいと思います。


日本で養われた「人間性」

日本では中学校あるいは小学校から英語の授業がはじまり、四年生の大学をふくめれば最大で10年〜12年の英語教育を受けることができます。しかしこの年数のあいだに本当に英語をものにして世界を舞台に活躍している人はほんの一握りだと思います。その理由は前回にも書いたとおり、日本は成績・知識重視の英語教育に偏っているからです。

英語を「知識」として捉えることは「身につける」こととは異なります。言語は歴史の人物名や地名のように暗記して、必要なときに記憶から引き出すというものではありません。ちょうど暗記したものを貯めておく箱や引き出したりするときに用いる貨車がまったくべつようなものです。相手が話す英語を日本語で解釈して聞いて、自分が伝えたいことを日本語から英語に変換して話しているのでは、それは英語を「身につけている」とは言えません。

そのちがいを明確に区別する前に「英語はむずかしい」「やっぱり自分にはできない」とあきらめてしまう人がたくさんいるように思います。さらに日本は英語ができれば有利な社会だと言われていますが、世界のほかの国(たとえば韓国やフィンランド)と比べてみると最悪英語ができなくても困らない・なんとか就職することができる国です。そういった経済的な余裕があるので英語を身につけることの優先順位は下がり、結局日常の忙しさに負けて英語を身につけることを挫折してしまいます。

日常の忙しさに負けてしまうほどに自分の「英語を身につけたい」というモチベーションは低いのか?そういった自問をしつづけることは将来図を描くにも役立つと思います。

さらに、まわりの人で英語を身につけるのをあきらめる人がいたり、英語を用いて仕事をしている友人がいないということも、具体的に将来設計を描くことができないことのひとつの要因かもしれません。まわりの人たちのなかに外国人の知り合いが多い友人がいたり、英語を使って活き活きと働いている人がいると、「自分もあんなふうになりたい」と思ったことはありませんか?自分をそういった人たちの近くに置いておくことは、思い描いた未来に近づくための大切なモチベーション維持の方法です。

このように、成績・知識重視で「身につける」ことを看過している日本の英語教育を受けてきた私たちが陥るもっとも典型的な罠は「自分は英語が話せない」という執拗な嘘、そしてその嘘から生み出される自信の欠如です。「成績・知識重視の英語教育で高得点を取ることが英語を身につける道だ」と信じるのをやめ、実際に英語を「身につける」ということがどういうことなのかを知りましょう。


英語を通して世界の扉を開く「コミュニケーション力」

僕が7年ほど前に留学していたバンクーバーにはたくさんの日本人がいました。通っていた語学学校には学生やフリーターがあふれ、その気になれば日本語だけで過ごせなくもないほどでした。当時の僕もふくめてですが、日本人の多くは先に挙げたように日本で養われた人間性の「殻」を破れていないようにみえました。日本人同士でかたまることを好み、日本人同士でルーム・シェアをしたり、日本人の美容師が経営している美容院に髪を切りに行ったりしていました。

これは異文化交流という観点から見れば悲しい事実だと思います。英語を身につけたその先にあるのは、ほかの国の人々との内的な交流です。それぞれの国で生まれ育った人には、その国に独特な文化であったり歴史背景からたどることのできる考え方といったものが存在します。英語はある意味では、自分の内的な文化につながる扉を外へ開くための鍵です。扉を開くために鍵があるのに、扉を開かないのであれば英語を学ぶことにも意味がありません。

異文化交流の本質は許容することです。僕がバンクーバーにいるときにたびたび耳にした意見として「ルームメイトのメキシコ人がうるさい、人に気を配らない」「ドイツ人の友人が自分の意見ばかり主張する」というものがありました。ですがメキシコ人には気楽な人が多いことや、ドイツ人は自己主張をはっきりする国民であるといったことは、まず自分から心を開いてその人のことを受け入れてみなければわからないことです。

日本人には「和(調和)」の文化や争いごとを避けるために物事をはっきりと言葉にしない性質があります。それは同じ価値観を持っている人たちのあいだではとてもいいものです。ですが気楽な性格でだれとでも打ち解けることを大事にするメキシコ人や意見を主張し合っていい結論を生み出そうとするドイツ人からすれば、日本人は物静かでつまらなく、自己のない人だと捉えられます。日本人である自分の考え方が正しいと考えるのは、異文化交流において非常に致命的です。

僕のルームメイトだったスイス人の女性がいました。彼女は英語を学ぶことを条件に会社から長期の休暇をもらって留学をしていました。日本では考えられない制度です。またオランダ人の男の子は高校を卒業してすぐにバンクーバーにやって来ました。十八歳の彼が教えてくれたその理由は、大学に行く前に世界を見ておきたかったというものでした。小、中、高、大と段階的に駆け上がって行くことしか考えたことのない僕にとって、その考えもまた斬新でした。

このように、世界には日本にはないたくさんの異なる価値観が存在します。その価値観を知るためには、英語という鍵を使って自分の内面の扉を世界へと開かなければなりません。単一民族国家である日本では、1億2千万人以上もの人がいながら世界とのインターアクション(相互作用)が少ないため、偏った価値観になってしまっている人は少なくありません。


偏った考えを正して身につける「生きた英語」

ここまでで成績・知識重視の英語教育ではなく英語を「身につける」ことがどれほど大切なことかおわかりいただけましたでしょうか?あなたが日本人でこれから英語を学びたいというのであれば、まず自分の頭のなかにインプットされている成績・知識重視の英語教育を捨てなければなりません。そこがスタート地点です。

最後に英語を「身につける」ために大切な基本的な考えをもうひとつご紹介して終わります。

それは「日本人の英語を身につけるために費やしている勉強量は圧倒的に少ない」ということです。

勉強量の時間について話をする前に、日本語がどれほど英語から離れているかについて書きます。まず、言語に使用されているのは英語が「アルファベット」で、日本語は「ひらがな・カタカナ・漢字」です。絵のようにざっと見てなんとなく意味をつかむことのできる漢字とちがって、アルファベットを読むことに慣れていないのですっと頭のなかに入ってきません。この時点でスペイン語を話すメキシコ人やドイツ語・フランス語などを話すスイス人と大きな差があります。遊んでばかりいるのに英語がうまい南米人がいるのは、日本人ほど勉強しなくともアルファベットが頭にすっと入ってくるからです。

また日本語はSOVの構造で言語が成り立っていますが、英語はSVOです。主語まではいけても次の言葉に詰まるのはごく自然なことです。この点、中国語は英語と同じSVOの文法構造をもっているので、日本人は中国人よりも不利な点が多いと考えられると思います。さらに日本語には母音が5つしかありません。一方で英語の母音は16つです。約3倍も多いのです。日本人にとって英語の発音がむずかしいと感じるのはごく自然なことです。

同じ語源を共有するドイツ語やオランダ語、さらには歴史的に影響を与えたフランス語といった言語と比較して、日本語は英語からとてつもなく遠く離れています。ですので、「私はメキシコ人のあの子やドイツ人のこの子と比べて全然話せない」という比較はまったくもって誤った比較だとお考えください。日本人にとって英語はむずかしい言語。ヨーロッパ系や南米系の人たちよりも多くの勉強量を費やさなければいけないのは当然のことです。

勉強量の少なさについての細かい数値はほかのブログで紹介されているもので非常に参考になるものがありましたので、それらをいくつか紹介させていただきます。そのなかでもとくに印象的だったのは、私たちが中・高六年間で英語を学ぶ時間は約1,500時間なのに対して、アメリカの国務省のエリートが日本語を習得する平均時間が約2,760時間だということです。エリートたちでそれほどの勉強量を費やしているのですから、私たちが英語を話せないという前に十分な勉強量を費やしているかと考えることはとても大切なことです。

「なぜ日本人は英語に苦労するのか?」英会話カーディム別館
http://myspoor.com/category11/entry25.html
「英語を話すために必要な学習時間とは〜英語学習の出口が見えない方へ〜」わいわい英会話
http://waiwaienglish.com/time-1105.html
「英語の習得に必要な学習時間」ENGLISH TUTORS NETWORK
http://www.etn.co.jp/approach/period.html

また当然ですが、エリートが日本語を習得する約2,760時間という勉強時間のすべてが机の上での勉強を意味しているのではありません。前回も書きましたが英語は「生きた」言語であり、地域によって用いられる単語や言い回しにちがいがあったり、発音にさまざまな種類があったりします。第一言語としてだけでなく第二言語や第三言語としても用いられることの多い英語は、世界ですでに数十億人もの人に話されていると言われています。たくさんの人に話されているだけ、英語は非常に多様性に富んだ言語なのです。


さて、これまで実際的な英語学習ではなく、英語に対する考え方について見てきました。みなさんのもっていた考え方とどのようにちがっていたでしょうか?

学校で基本の考えを学んでこなかった私たちには、英語に対する誤った認識が根深く残っています。これを取り除くためには、英語に対して正しい認識をしている人たちに囲まれて、気力を挫く認識から自分自身をつねに遠ざけていなければなりません。

Genesis International Collegeではこれまで見てきた英語に対する考え方を基本と考え、それに基づいた英語教育の提供、環境づくりに努めています。現在毎月行なっているGenesis Cafeにはその基本の考えをもった、英語を楽しく学んでいきたい!と思っている人たちがたくさん集まっています。「英語を身につけたい!」という方はぜひ一度足を運んでみてください!


Genesis Cafeでみなさまにお会いできるのを楽しみにしています!
←Genesis Cafeの詳しい情報はこちら








次回は実際の英語学習についてお話ししたいと思います。